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カシュガル (喀什)
古くからシルクロードの要衝として、またイスラム教の拠点都市として発展した。人口は 22万人で、その80%はウイグル族など少数民族が占める。タクラマカン砂漠の西端で、天山山脈の麓に位置する。天山南路と西域南路はここで合流し、パミール高原を越えてインドへ、あるいは西北に路をとるとタシケント、サマルカンドへと続く。このように、昔からシルクロードの交通の重要地点であった。高地で土地は肥沃であり、モモ、ブドウ、イチジク、アンズなどの果実を産出する。
気候は砂漠気候に属し、一年を通じ大変乾燥している。夏は暑く日中は30℃を超し、一方冬は1月の平均気温が-5℃程度になり、寒さはかなり厳しい。
歴史的には、2千年以上前の前漢時代に初めて疏勒(ソロク)国として登場する。漢、匈奴、唐などの支配を経て9世紀にウイグル人が大挙侵入した。そして10世紀にカラハン朝の成立で、ウイグルとイスラムの特徴が確立した。その後、幾つかの王国の支配の後、18世紀清の支配下に入った。そして清末の混乱の後、中華人民共和国のもとでカシュガル市となった。
主な観光地はエイティガール寺院、アパク・ホージャ墓、大バザール、班超紀念公園、ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓等。
エイティガール寺院周辺はウイグル族居住区で、礼拝に集まる人々や、商店の並ぶ路地は昔ながらのウイグルの雰囲気を漂わせている。そこでは、生活用具や楽器を造る店(職人街)やウイグル特有のレストランが多く集まり、歩いていてウイグル文化に触れることができる。
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